新卒で入った会社を辞めてしまった。
同期は働き続けているのに、自分だけ社会から外れてしまったように感じる。実家の家族や友人に退職したことを話しづらく、「新卒カードを失った自分はもう終わりなのではないか」と不安になる人もいるでしょう。
しかし、新卒で会社を辞めたからといって、人生が終わるわけではありません。
大切なのは、不安を消すためだけに次の会社へ急いで入ることではなく、退職した原因を整理し、次に同じ状態を繰り返さないための時間を持つことです。
退職後の選択肢は、第二新卒として転職することだけではありません。いったん休養する、英語や資格を学ぶ、短期間だけ海外で生活してみるという道もあります。
この記事では、新卒で会社を辞めた後に最初に確認することから、第二新卒、休養、英語学習、セブ島留学、帰国後の再就職までを現実的に解説します。
結論|今すぐ次の人生を決めなくてもいい
新卒で会社を辞めた直後に考えるべきことは、次の3つです。
- 心身と生活を安定させる
- 退職した原因と次の選択肢を整理する
- 転職・休養・学習の中から、自分に合う道を選ぶ
退職直後は、「早く空白期間を埋めなければならない」と焦りやすい時期です。しかし、焦りだけで次の会社を選ぶと、仕事内容や職場環境を十分に確認できず、再び短期離職につながる可能性があります。
数週間から数か月立ち止まり、自分が何に苦しんでいたのかを考えることは、逃げではありません。これから数十年続くキャリアを立て直すための準備期間です。
新卒で辞める人は、決して珍しくない
厚生労働省によると、2022年3月に大学を卒業して就職した人のうち、就職後3年以内に離職した割合は33.8%でした。およそ3人に1人が、最初に就職した会社を3年以内に離れています。
もちろん、「多くの人が辞めているから、何も考えなくてよい」という意味ではありません。短期間で退職した理由は、次の転職活動で確認される可能性があります。
一方で、一度の早期離職だけで将来が決まるわけでもありません。
重要なのは、退職した事実を無理に正当化することではなく、前職で分かった自分の価値観や弱点を、次の選択に生かすことです。
退職直後に最初にすること
1. まず心身を休ませる
退職後も仕事の緊張が抜けず、朝になると不安になったり、何もしていないことに罪悪感を抱いたりすることがあります。
その状態で大きな決断を急ぐ必要はありません。最初の1〜2週間は、睡眠、食事、散歩などの基本的な生活を整えることを優先してください。
セブ島留学を含め、海外へ行くことは環境を変える有効な方法になり得ます。しかし、留学は治療ではありません。眠れない、食べられない、日常生活が難しい状態が続いている場合は、渡航より先に医療機関や公的な相談窓口を利用してください。厚生労働省の「まもろうよ こころ」では、電話やSNSによる相談窓口が案内されています。
2. 生活費を確認する
次に、現在の貯金と毎月の支出を確認します。
- 何か月無収入でも生活できるか
- 家賃や奨学金など、毎月必ず発生する支払いはいくらか
- 実家へ一時的に戻ることは可能か
- 転職活動や留学に使える金額はいくらか
留学費用を支払った結果、帰国後の生活費や転職活動費がなくなる状態は避けるべきです。目安として、留学費用とは別に、帰国後3か月程度の生活費を残せるかを確認しておくと安心です。
3. 退職後の手続きを確認する
退職後は、健康保険や年金、住民税、雇用保険などに関する手続きや確認が必要です。特に雇用保険の基本手当(いわゆる失業手当)は、雇用保険の加入期間や離職理由などによって、受給要件や給付内容が異なります。
基本手当を受給する場合は、ハローワークで求職の申し込みを行い、受給資格の決定や雇用保険受給者初回説明会、失業認定など、必要な手続きを進めます。退職後は放置せず、早めに必要な手続きを確認しておきましょう。
新卒で会社を辞めた後の5つの選択肢
退職後の代表的な選択肢は次の5つです。
| 選択肢 | 向いている人 | 注意点 |
|---|---|---|
| 第二新卒として転職 | 次にやりたい仕事や業界が決まっている | 自己分析をせず焦って前職と似た環境を選ばない |
| 数週間〜数か月休養 | 心身の疲労が強く、判断力が落ちている | 期限を決めずに孤立しない |
| 資格・英語を学ぶ | 次の仕事で使う目的がある | 学習自体を目的にしない |
| 短期留学 | 日本を離れて英語と海外生活を試したい | 費用と帰国後の計画が必要 |
| ワーキングホリデー・海外就職 | 海外生活を中長期で試したい | 英語力、資金、ビザの準備が必要 |
どれが正解かは、退職理由と現在の状態によって変わります。
例えば、仕事内容が合わなかっただけで、働く意欲も次に進みたい業界も明確なら、第二新卒として早めに転職活動を始める方が合理的です。
反対に、会社へ行くこと自体が怖くなり、次の職場を冷静に選べない状態なら、いったん休養した方がよいでしょう。
そして、「日本の会社以外の世界を一度見てみたい」「英語を将来の選択肢にしたい」と感じているなら、短期セブ島留学も候補になります。
第二新卒として、すぐ転職する道
現在は転職が一般的になりつつあり、20代であれば、未経験の業界・職種への転職に挑戦できる機会も比較的多くあります。すでにやりたいことや興味のある分野が明確になっている場合は、思い切って新しい業界・職種にチャレンジしてみるのもよいでしょう。
ただし、次の仕事を選ぶ前に、一度「なぜ前職を辞めたのか」を整理しておくことが大切です。退職した理由が曖昧なまま転職先を決めてしまうと、環境を変えても同じ悩みを繰り返してしまう可能性があります。
- 仕事内容が合わなかったのか
- 長時間労働や人間関係が原因だったのか
- 配属や勤務地が希望と違ったのか
- 日本的な会社文化そのものに違和感があったのか
- そもそも就職活動で自分の希望を考えられていなかったのか
原因が分からないまま転職先を決めてしまうと、会社が変わっただけで、同じ苦しさを繰り返してしまう可能性があります。
まずは、前職を辞めた理由や、今後どのような働き方をしたいのかを自分なりに整理してみましょう。ある程度考えがまとまった段階で、転職エージェントに登録し、相談してみるのもおすすめです。
いったん休養する道
退職後、すぐに転職活動を始めないことも選択肢です。
休養期間中は、何か大きな成果を作らなければならないわけではありません。生活リズムを戻し、家族や友人と話し、前職で何が苦しかったのかを言葉にするだけでも意味があります。
ただし、社会との接点を完全になくすと、孤独や不安が強くなる人もいます。
- 週に数回は外出する
- 信頼できる人に現状を話す
- 転職サイトで求人を見るだけの日を作る
- 英語学習や運動など、小さな日課を持つ
休むことと、何もかも諦めることは違います。次に進む力を取り戻すために休む、という目的を持つことが大切です。
英語を「もう一つの逃げ道」にする
日本の新卒就職では、卒業と同時に会社へ入り、同じ組織で経験を積むことが標準的なルートとされています。そのルートから外れると、自分だけが取り残されたように感じるかもしれません。
しかし、英語を身につけると、日本企業へ再就職する以外にも、少しずつ選択肢が見えてきます。
- 外資系企業や海外部門で働く
- 海外拠点のある会社を選ぶ
- ワーキングホリデーに挑戦する
- 海外で日本語を使う仕事を探す
- 海外の人と関わるリモートワークを目指す
英語を勉強しただけで、すぐに海外就職できるわけではありません。留学だけで職歴の問題が消えるわけでもありません。
それでも、「日本の会社でしか生きられない」という閉塞感を弱めることはできます。
英語は人生を変える魔法ではありませんが、人生の選択肢を一つ増やすための道具にはなります。
なぜ退職後の短期留学先としてセブ島なのか
1. 1週間から期間を設定できる
セブ島の語学学校には、1週間から参加できるプログラムがあります。いきなり半年や1年の長期留学を決める必要はありません。まず1週間から1か月だけ滞在し、自分が海外生活に合うかを確認できます。
2. 自然やリゾートが近い
フィリピン留学を検討する場合、主な留学先としてセブ島とマニラが候補に挙げられます。
なかでもセブ島は、マニラと比べてビーチや山などの自然豊かなエリアへアクセスしやすく、休日には気軽にリフレッシュできるのが魅力です。また、都会的なマニラと比べて比較的ゆったりとした雰囲気があるため、英語を学びながら、今後のキャリアや人生についてじっくり考える時間もつくりやすいでしょう。
3. 英語学習と休養を両立しやすい
午前または午後に授業を受け、それ以外の時間に自習、運動、カフェ、海などで過ごせる学校もあります。退職後すぐに1日10時間勉強する必要はありません。心身の状態に合わせて、授業数が少ないコースや落ち着いた学校を選ぶことも可能です。セブ島留学の全体像は、社会人のセブ島留学完全ガイドでも解説しています。
期間別|退職後のセブ島留学プラン
| 期間 | 主な目的 | 注意点 |
| 1週間 | 海外生活と英語授業を試す | 英語力の大幅な向上は期待しない |
| 1か月 | 生活リズムを整えながら英語に集中する | 帰国後の予定を出発前に考える |
| 3か月 | 英語力向上やワーホリ準備に取り組む | 費用と空白期間が大きくなる |
新卒退職後の人には、まず1か月前後が現実的です。
1週間では環境に慣れた頃に帰国となり、3か月では費用とキャリア上の空白期間が増えます。1か月なら、海外生活とマンツーマン授業を経験しながら、今後を考える時間も確保できます。
留学期間については、多くの語学学校で、留学中に期間を延長することも可能のため、貯金や心身の状態によっては、1週間のお試し留学から始めても問題ありません。
まずは無理のない期間で留学をスタートし、現地での生活や学習状況に合わせて延長を検討するのもよいでしょう。
留学期間の調整や学校ごとの対応など、詳しくは個別無料相談よりお気軽にご相談ください。
新卒退職後のセブ島留学が向いている人
- すぐ次の会社へ入ることに不安がある
- 日本以外の環境を一度見てみたい
- 英語をこれからのキャリアに取り入れたい
- 留学費用とは別に帰国後の生活費を残せる
- 帰国後に転職活動または次の学習へ進む意思がある
- 留学だけで人生がすべて解決するとは考えていない
セブ島留学を急がない方がよい人
- 心身の状態が悪く、日常生活を送ることが難しい
- 留学すると生活費がなくなる
- 英語や海外生活にまったく関心がない
- すでに入りたい会社や職種が決まっている
- 留学すれば短期離職が自動的に有利な経歴へ変わると考えている
セブ島留学は、すべての新卒退職者に必要なものではありません。
転職したい仕事が決まっているなら、第二新卒の期間を生かして転職活動へ進む方がよい場合もあります。心身の回復が必要なら、まず日本で休養や治療を優先すべきです。
留学を「現実から逃げ続ける手段」ではなく、「次の選択を考えるために一度距離を置く時間」として使える人に向いています。
留学による空白期間は転職で不利になる?
1か月程度の留学だけで、転職が大幅に不利になるとは限りません。ただし、採用面接では次の点を聞かれる可能性があります。
- なぜ前の会社を辞めたのか
- なぜ留学を選んだのか
- 留学中に何を学んだのか
- 帰国後はどのような仕事をしたいのか
「会社が嫌だったので、何となくセブ島へ行きました」だけでは、退職と留学の両方が無計画に見えてしまいます。
出発前に、留学の目的を一つ決めておきましょう。
- 英語で3分間の自己紹介ができるようになる
- TOEICの勉強を再開する
- 外国人と話すことへの抵抗を減らす
- 海外生活が自分に合うか確認する
- 帰国後に応募する業界を3つまで絞る
面接では、留学を大げさな成功体験にする必要はありません。
英語学習と自己分析を行い、自分は今後、〇〇の仕事に取り組みたいと整理できたため、セブ島留学で英語や多文化環境で○○の経験し帰国後は〇〇軸で貢献していきたい。
このように、退職、留学、次の仕事が一本の流れとして説明できることが重要です。
また、セブ島留学には、英語だけでなくITスキルも学べる「IT留学」という選択肢があります。プログラミングやWeb制作など、留学中にITスキルを身につけたい方は、IT教育に力を入れている語学学校を選ぶのがおすすめです。
IT留学に対応している語学学校や、自分の目的に合った学校を知りたい方は、個別無料相談よりお気軽にご相談ください。
退職後1か月留学のモデルプラン
出発前の2週間
- 生活費と留学予算を確認する
- 健康保険・年金・雇用保険などの手続きを確認する
- 退職理由を紙に書き出す
- 帰国後の進路候補を考える
- 語学学校とコースを決める
セブ島滞在中の1か月
- 平日はマンツーマン授業と自習
- 週1回、転職や今後の人生について考える時間を作る
- 休日はセブの街や自然に触れる
- 英語学習の成果を記録する
- 帰国後に応募する業界や仕事を調べる
帰国後の1か月
- 履歴書と職務経歴書を作成する
- 第二新卒向け転職支援を利用する
- 留学経験と今後やっていきたい業務の説明を整理する
- 英語学習を継続する
- 自分の条件に合う求人へ応募する
留学だけで人生を変えようとせず、出発前と帰国後を含めた3か月程度の計画として考えることが大切です。
語学学校を選ぶときのポイント
新卒退職後の留学では、学校の知名度だけでなく、現在の状態と目的に合わせて選びます。
- 1日の授業数を無理なく調整できるか
- 1人部屋を選べるか
- 日本人スタッフへ相談できるか
- 社会人の留学生がいるか
- 自習場所やWi-Fi環境があるか
- TOEIC、ビジネス英語、一般英会話のどれに強いか
- 帰国後の進路につながる学習目標を設定できるか
学校ごとの特徴は、社会人向けセブ島留学おすすめ校3選で比較しています。
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よくある質問
新卒で会社を辞めたら、第二新卒として転職できますか?
卒業後おおむね3年以内であれば、既卒・第二新卒向けの求人や公的支援を利用できる場合があります。ただし、企業によって第二新卒の定義や応募条件は異なります。応募先の募集要項を確認してください。
退職直後に留学すると、逃げたと思われませんか?
国や地域によって採用事情は異なりますが、日本のような「新卒一括採用」が一般的ではない国も多くあります。そのため、英語を身につけて海外で働きたいと考えている方は、思い切って留学し、その後の現地就職に挑戦するのも一つの選択肢です。
「仕事を辞めて海外に行くのは逃げなのでは」と不安に感じる方もいるかもしれません。しかし、一度日本を離れて異なる文化や価値観の中で生活することで、日本にいたときには気づかなかったことが見えてくることもあります。海外での経験は、今後の働き方や生き方を考えるうえで、新たな視点を得るきっかけになるでしょう。
英語がまったく話せなくてもセブ島留学できますか?
初心者を受け入れている学校はあります。マンツーマン授業では、自分のレベルに合わせて進めてもらいやすいのが特徴です。ただし、出発前に中学レベルの単語と文法を復習すると、現地の授業をより有効に使えます。初心者におすすめの語学学校は個別無料相談よりお気軽にご相談ください。
1週間でも意味はありますか?
英語力が劇的に伸びる期間ではありませんが、海外生活が自分に合うか、マンツーマン授業を続けられるかを確認する期間にはなります。英語力の向上を重視するなら、1か月以上を検討してください。
留学すれば人生をリセットできますか?
留学だけで、退職理由や将来への不安がすべてなくなるわけではありません。ただし、日本から一度距離を置き、別の働き方や生き方を知ることで、「次も同じ会社員生活しかない」という思い込みを弱めるきっかけにはなります。
まとめ|辞めた後に、どの方向へ進むかが大切
新卒で入った会社を辞めたことは、人生の終わりではありません。早期離職による不安や反省は必要ですが、自分を責め続けても次の道は見えてきません。
まず心身と生活を整え、退職した原因を振り返りましょう。そのうえで、第二新卒として転職する、休養する、英語を学ぶ、短期間だけ海外へ行くといった選択肢を比較してください。
セブ島留学は学生に人気というイメージを持たれがちですが、実は社会人にも選ばれています。転職の合間や有給休暇、休職期間などを活用して留学し、英語を学びながら、これまでのキャリアを振り返ったり、今後の働き方や人生について考えたりする時間として活用する方もいます。
英語は人生を変える魔法ではありません。
それでも、「日本でしか生きられない」という閉塞感から抜け出すための、もう一つの道にはなります。